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だとしたら、今からできますよ生中継。

技術の進歩って凄い。アイデアさえあれば、一人テレビ局が手のひらサイズの携帯電話で開設できる時代が来るなんて誰が考えただろう。

宇都宮タワーからスカイツリーを目指した勝手にウルトラマラソン、胸に固定したはずのスマートフォンは、100キロにわたって、体の動きに合わせ上下にバウンドを繰り返した。視聴していただいた方は船酔い状態。大晦日に申し訳ないことをしたなあ。

翌年、勝手に箱根駅伝では、ブレを抑えるために自転車用のヘルメットをかぶり、そこにスマートフォンを固定。ブレは軽減されたのだけれど、目線から20センチ上、見下ろす画像になってリアリティに欠けてしまった。そして、何より肩が凝る凝る。脚より首が痛いウルトラなんて...。

さてさて、今回はどうしようか?

名古屋から東京へと走ることを決めた後、見直しを繰り返せばルートを決めるのは然程難しくなかった。しかし、5日間に及ぶ中継の実現はなかなか難儀な問題。放送時間もウルトラ級。データ量も膨大になる。普通のスマホの契約では賄い切れない。そして、去年と同じシステムを使ったのでは、きっと首がもたない。もしかしたら折れるかもしれない。少しでも軽量化できるよう、そして、よりランナー目線で中継できるよう試行錯誤を繰り返した。

折しも、アクションカメラ人気が盛り上がっていた。Wi-Fi接続すれば、単体で生中継できるものもあった。容量無制限でWi-Fi接続できるモバイル端末もレンタルできる。100均グッズも多用し、眉間の前にカメラを固定。何ともはや、時代の波に乗って、新しい配信システムが完成した。



つくばマラソン、芳賀路ふれあいマラソンで撮影のテストをした。カメラは至って順調。あまりに夢中になり僕自身がこけて、「勝手に血みどろマラソン」を繰り広げ、あごを6針縫ったこと以外は問題なかった。ウェアや持ち物も本番と同じようにバックパックに詰め込み、42.195キロを2回走った結果、どうやら走れそうだということが確認できた。あとはもうやるだけ。

       

12月27日、仕事納め。仕事が終わるなり、夕食を摂って宇都宮駅へ。仲間の見送りを受け、僕は名古屋行の深夜バスに乗った。人生最大の大冒険を前に胸が高鳴っていた。予想通り眠れない夜を車中で明かした僕は、名古屋で1日ゆっくり休養を取って、体を休めた。夢も見ずに眠った。

与兵衛と僕の旅が始まろうとしていた。